AGAの医学名は「男性型脱毛症　AndloGenetic Alopecia」。
Androは男性ホルモン、Geneticは遺伝、Alopeciaは脱毛、つまり「遺伝とホルモンによって生じる脱毛症」です。
その名のとおり男性の薄毛(AGA＝男性型脱毛症)には遺伝が深く関わっており、男性ホルモンが5αリダクターゼという還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)という脱毛をまねく悪玉男性ホルモンに変化してしまいます。
また、そのDHTに反応するアンドロゲンレセプターという受容体の感受性も直接的な薄毛の原因となります。
そのせいでヘアサイクルという髪が生えて育つ仕組みのバランスが崩れてしまい、成長しきらないで細いまま抜けてしまいます。
そして髪の密度が薄くなり薄毛へとなってしまいます。
このDHT(デヒドロテストステロン)とアンドロゲンレセプターの感受性の2つがAGAの直接の原因となります。

発毛には一つの薬に頼っても結果は出にくいものです。
身体を部分ではなく全体でとらえ、それぞれの患者様のステージで相乗効果を生む効果的な治療法をご提案します。

• 
  STEP.1　薄毛の進行を止める
  （ブレーキ）
• →
  ↓
• 
  STEP.2　発毛力を高める
  （アクセル）
• →
  ↓
• 
  STEP.3　生えた髪を保つ
  （キープ）

まずは脱毛を進行させてしまう悪玉男性ホルモン(DHT)にブレーキをかけなければなりません。
それには日本皮膚科学会から発毛効果A判定を受けている成分「フィナステリド」を処方します。
状態と希望によってはさらに強力な成分「デュタステリド」を処方する場合もあります。
また毎日のシャンプーも脱毛抑制作用が唯一認められている成分「ケトコナゾール」配合のシャンプーを処方します。

髪の成長に欠かせない栄養成分、普段の生活ではとりきれない「アミノ酸、タンパク質、ビタミン・ミネラル類」を補給します。
そして日本皮膚科学会から発毛効果A判定を受けている成分「ミノキシジル」を内服または外用にて使用。血流を良くして毛母細胞を活性化。
また毛包の造成も促進し、これにより強力に発毛を促進します。特に「ミノキシジル内服薬*」は強力な発毛効果が認められます。

生やして終わりではなく、生やしてからどうキープし続けるかも重要です。
患者様の発毛結果を確認し、体調や今後のご希望をうかがいながら治療をどう続けるかを検討します。
体への負担を減らし、より続けやすい費用にするため、薬を減らす指導や体質改善のための生活習慣指導もおこないます。
(もちろん患者様の意思で治療をやめる選択も可能です)

今までも様々な再生因子(グロースファクター)を頭皮に注入して発毛を促す治療法はありましたが、期待したほどの効果が得られなかったのが実情です。
しかし、このヘアフィラー(発毛ペプチド)は今までの注入治療よりは発毛効果が見込める最新治療です。
今までの再生因子よりもピンポイントで髪の生産工場である毛包に作用させることができるのです。
また、DHTに反応するアンドロゲンレセプターという受容体の感受性も直接的なAGAの原因となりますが、そのアンドロゲンレセプターへの感受性も阻止できるのがこのヘアフィラー療法となります。
AGAの2つの原因すべてにピンポイントでアプローチすることができるので非常に効果的な治療法です。
新しい治療法ですが発毛実績も着実に出ており、副作用もミノキシジルほど強くはありません。年齢を経た薄毛の症状や広がってしまった薄毛の症状に対しても期待が持てる治療法です。
そして、フィナステリドの脱毛抑制作用とミノキシジルの毛母細胞を活性化させる作用の両方が得られるため、内服薬を減薬した組み合わせも可能です。
また発毛効果が2ヶ月間(2週間ごと4回)で期待できるという即効性もあり、発毛した髪の維持と白髪にも効果的だと言われています。
とにかく現時点でメリットの大きい治療法だと考えられます。

注入療法には、痛みを抑えたナノニードル(極細針)を使用したオートインジェクション(スタンプ式自動注入機)と、
痛みが全くないエレクトロポレーション(医療イオン導入)をお選び頂けます。